僧帽弁手術中に三尖弁修復も行うべきか
Concomitant Tricuspid Repair in Patients with Degenerative Mitral Regurgitation
背景
三尖弁逆流は重度僧帽弁逆流患者によくみられるが、僧帽弁手術中に三尖弁修復を行うことの可否は未だ不明である。Icahn School of MedicineのGelijnsら(CTSN )は、同手術施行患者401名を対象として、これを検証するRCTを行った。一次エンドポイントは、術後2年での三尖弁逆流の再手術、ベースラインからの2段階の三尖弁逆流の進行/重度の三尖弁逆流の存在、死亡の複合である。
結論
ニ重手術施行の一次エンドポイント効果を認めた(RR:0.37)。2年間死亡率はニ重手術群が低かった(RR:0.69)。しかし、MACE発生率・機能ステータス・QOLに差はなく、恒久ペースメーカー植え込み事例は二重手術群が高かった(率比、5.75)。
評価
難しい結果で、学会発表でも両論があったようである。NEJM Editorialは、「余命が短い高リスク患者に対するアグレッシブなアプローチは、probably not warranted」としている。