Left-main病変にはCABGかPCIか:TIMIメタアナリシスは「優劣なし」
Percutaneous coronary intervention with drug-eluting stents versus coronary artery bypass grafting in left main coronary artery disease: an individual patient data meta-analysis
背景
左冠動脈主幹部病変にPCIとCABGのいずれが優るかには未だ最終結論がない。Harvard Medical SchoolのSabatineら(TIMI)、SYNTAX・PRECOMBAT・NOBLE・EXCELの4RCTのメタ解析を行った(n=4394)。一次エンドポイントは、5年全死亡率である。
結論
PCIとCABGの一次エンドポイントに有意差はなかった。Bayes解析では、PCIの5年死亡率がCABGより高い確率は86%であった。
評価
すでに主要論文が1,599を数える、というカージオロジ-最大論争の一つである。Bayes解析の解釈にはLancet Editorialが疑問を呈しており、依然として「優劣不明、患者の選好が重要」という結論に留まる。