3枝病変ではPCIはFFRガイドでもCABGに及ばず
Fractional Flow Reserve-Guided PCI as Compared with Coronary Bypass Surgery
背景
冠動脈3枝病変へのインターベンションではPCIよりCABGが優るとされるが、FFRガイドPCIは。Stanford UniversityのFearonら(FAME 3)は 、同患者1,500名を対象する非劣性RCTでこの問題を検証した。一次エンドポイントは、1年後での全死因死亡・心筋梗塞・脳卒中・再血行再建術の発生である。
結論
FFRガイド下PCIのCABGに対する非劣性は示されなかった。 死亡・心筋梗塞・脳卒中の発生率はFFRガイドPCIが高かった(HR:1.4)。 大出血・不整脈・AKIの発生率は、CABGが高かった。
評価
意外な結果で、FFRガイドが PCIを改善した度合いよりCABG後の特に脳卒中防止策が改善したことを示唆する。1年での最終結論は早いが、確定すればFFRの治療ガイド目的使用にも再検討を迫る結果である。