低用量コルヒチンのMACE予防効果に決定的メタ解析
Efficacy and safety of low-dose colchicine in patients with coronary disease: a systematic review and meta-analysis of randomized trials
背景
低用量コルヒチンのMACE予防効果を示す結果が蓄積されてきている。オランダ Radboud UniversityのCornelらは、5RCT(n=11,816名)を対象とする系統レビュー・メタ解析を行った。一次エンドポイントはMACE(MI・脳卒中・冠血流再建・CV死)である。
結論
低用量コルヒチン(0.5mg/day)のMACE予防効果を認めた(RR: 0.75, p=0.005)。MI(RR: 0.78)・脳卒中(RR: 0.54)・冠血流再建(RR:0.77)の予防効果も示されたが、CV死・全死因死亡に差はみられなかった。統計学的有意差に至らないものの、非CV死亡リスクは高かった。
評価
この問題に関する決定的なメタ解析であり、低コストリポジショニング薬としての有効性を担保した。非CV死のリスクが上がるのではないか、という安全性問題が残っており、進行中のベースライン・エンドポイントの異なる大規模試験がさらなる知見をもたらすと期待できる。