LPAの高頻度機能的新バリアントの同定を報告
Frequent LPA KIV-2 Variants Lower Lipoprotein(a) Concentrations and Protect Against Coronary Artery Disease
背景
Lp(a)が冠動脈疾患(CAD)の重要因子であることが合意されてきているが、その分子不均一性は遺伝子レベルの基礎問題を未明に残している。オーストリアMedical University of InnsbruckのSchachtl-Riessら(GCKD)は、GCKD(ドイツ慢性腎臓病)研究(n=4,673)参加者を対象とするアレル特異的PCRとミニジーンアッセイデータに基づき、Lp(a)遺伝子LPAのKIV-2領域における新規機能的変異の同定を報告している。CADへのインパクトはUK Biobank(n=440,234)の生存分析データで、民族集団における頻度は1000 Genomes Projectで評価した。
結論
スプライシングバリアント4733G>A(キャリア頻度38.2%)を、ほとんどのアイソフォームサイズで同定した。同バリアントはタンパク質生成を停止させることなくアレル発現を低下させ、Lp(a)を13.6 mg/dL(P<0.0001)低下させた。4733G>A・4925G>Aの複合ヘテロ接合(集団の4.6%)は、野生型と比較して、Lp(a)を31.8mg/dL減少させた。UK Biobankでは、4733G>A単独でも、4925G>Aとの複合ヘテロ接合でも、CADのHRが9%および12%低下した。民族差は顕著であった。
評価
著者らはすでに 4925G>A バリアントを報告しており(https://academic.oup.com/eurheartj/article/38/23/1823/3748449)、今回は洗練された手法で困難だったより高頻度のバリアントを同定したものである。 Lp(a)レベルの低減は中等度だが、CADリスクの低下は明らかで、Lp(a)標的化によるCAD予防という概念を再び支持する。.