ACCがPCI後院内死亡リスクスコアシステムを改訂
Predicting In-Hospital Mortality in Patients Undergoing Percutaneous Coronary Intervention
背景
ACCは、CathPCIレジストリデータに基づきPCI後院内死亡リスクスコアを2010に発表、2013に改訂している。University of North CarolinaのCavenderらは、同データベースへの2018追加変数を組み込んだ新モデルの開発・検証を報告している(n=706,263:[開発コホート] 495,005;[検証コホート] 211,258)。
結論
PCI後の院内死亡率は、臨床症状に応じて変わる。院内死亡の上位予測因子は、処置の緊急性、循環不安定性、心停止後の意識レベルであった。開発モデルの検証コホートにおける識別能(C-index)は0.943であった。リスク標準化院内死亡率中央値は1.9%であった。
評価
前回の改訂(https://www.jacc.org/doi/full/10.1016/j.jcin.2013.03.020)より臨床プレゼンテーションが重視されるスコアリングシステムとなった。最も重要な手技前因子は、心停止後無反応、サルベージPCI、難治性心原性ショック、高齢、重度フレイル、CKDである。


