RDNの降圧効果はベータブロッカーに似る?:SPYRAL HTN-OFF MED Pivotal二次解析
Changes in Plasma Renin Activity After Renal Artery Sympathetic DenervationOriginal Investigation
背景
難治性高血圧に対する腎神経除神経術(RDN)の効果が認知されつつあるが、その作用機序は未だ十分に解明されていない。ドイツSaarland UniversityのMahfoudらは、降圧剤無投与患者226名を対象として行われたRDNのRCT、SPYRAL HTN-OFF MED Pivotal試験の二次解析を行った。評価項目は、PRA・アルドステロンレベルである。
結論
RDN施行患者で3ヵ月後でのPRA・アルドステロン濃度の低減を認めた(PRAで-0.2 vs. 0.1)。PRAの低減度はベースラインレベルが高いほど大きかった。
評価
RDNの降圧効果が交感神経系神経ホルモン経路の遮断によることはコンセンサスだが、ベータブロッカーの効果との類似性が明かになってきた。