動脈硬化高リスクのCKD患者に抗IL-6抗体薬ziltivekimabが有望:RESCUE
IL-6 inhibition with ziltivekimab in patients at high atherosclerotic risk (RESCUE): a double-blind, randomised, placebo-controlled, phase 2 trial
背景
アテローム性動脈硬化症に対する抗炎症療法の試みが進展している。Brigham and Women's HospitalのRidkerら(RESCUE)は、264名の中等〜重症慢性腎臓病患者(CRP2 mg/L以上)を対象として、抗IL-6抗体薬ziltivekimab の効果・安全性を検証する第2相試験を行った(対照:プラセボ)。一次アウトカムは、12週治療後のhsCRPの変化率である。
結論
Ziltivekimabの一次アウトカム効果を認めた(30mg群で92%減少)。重篤有害事象はなかった。
評価
IL-1β標的化薬canakinumabのCANTOSを受けたもので(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1707914)、CKD患者を選んだのは心血管薬の臨床試験で除外される患者が多く、unmet needsがあるから、という。心血管アウトカム効果を.検証するP3に進むことになる。