SPRINTが最終結論:強化血圧コントロールの有益性は明らか
Final Report of a Trial of Intensive versus Standard Blood-Pressure Control
背景
SPRINTはアグレッシブな血圧管理の有益性を強く主張する高インパクトの大規模(参加者9,361名)ランドマークRCTであった。同試験のLewis ら(University of Alabama)は、追跡期間中央値3.33年の「最終結果」を発表している。一次アウトカムは、心筋梗塞・他ACS・脳卒中・急性非代償性心不全・心血管死の複合である。前回報告で判定されていなかった一次アウトカムイベントをすべて集計した。
結論
強化治療の一次アウトカム効果を再度確認した(HR 0.73)。重篤有害事象中、血圧低下・電解質異常・AKI・失神の発生率は強化治療群が有意に高かった。心不全発生率に群間差は認められなかった。
評価
前回の一次結果(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa1511939)ては、一次アウトカム中、心不全と心血管死のみへの効果しか有意でなかった。今回の分析では全原因死亡のHRが 0.75となり、SPRINTグループは有益性は間違いない、としている。