PCI後抗血小板療法はGuided戦略へ:PROSPEROメタアナリシス
Guided versus standard antiplatelet therapy in patients undergoing percutaneous coronary intervention: a systematic review and meta-analysis
背景
PCI後の抗血小板療法をテーラーメード化する「Guided」戦略を標準戦略と比較するRCTが蓄積されている。 イタリアCatholic University of the Sacred HeartのGalliら(PROSPERO)は、11件のRCT(n=20,743)の系統レビュー・メタ解析を行った。一次エンドポイントは、各試験定義によるMACEと出血である。
結論
Guided戦略は、統計的有意ではないが、MACE(RR 0.78)および出血(RR0.88)と関連した。心血管死・心筋梗塞・ステント血栓症・脳卒中・軽度出血の低減もみられた。全原因死亡・大出血のリスクには差がなかった。戦略間(エスカレーションアプローチ vs. デエスカレーションアプローチ)間に差がみられた。
評価
TAILOR-PCI・POPular Genetics・TROPICAL-ACS・PHARMCLO等によって作られてきた流れを確認するメタアナリシスであり、ガイドライン化の方向が定まった。実装のためには、何より簡単なPOCアッセイが普及する必要がある。