「NSTEACSではまずCCTA」をVERDICT
Prognostic Value of Coronary CT Angiography in Patients With Non-ST-Segment Elevation Acute Coronary Syndromes
背景
非ST上昇型急性冠症候群(NSTEACS)患者のリスク評価において、冠動脈CTA(CCTA)は侵襲的冠動脈造影検査(ICA)を置換できるか。デンマークUniversity of CopenhagenのKofoedら(VERDICT)は、同患者978名を対象にICA前のCCTAを盲検下で評価した。1次エンドポイントは、全死因死亡・非致死性再発MI・難治性心筋虚血入院・心不全の複合である。
結論
1次エンドポイント率が非閉塞型CADに比べて閉塞型CADの方が高いことが、CCTA(HR:1.74)とICA(HR:1.54)とで同等に示された。高リスク病変の非-高リスク病変に対する1次エンドポイント高率も、CCTA(HR:1.56)とICA(HR:1.28)とで同等に示された。
評価
初めての盲検により、CCTAのNSTEACSのリスク評価能が侵襲検査と同等もしくはそれ以上であることを示した。NSTEACSではまずCCTAを、という基本仮説を生成し、更なる検証を正当化する。