イギリス人の血圧管理は在宅で?:HOME BP
Home and Online Management and Evaluation of Blood Pressure (HOME BP) using a digital intervention in poorly controlled hypertension: randomised controlled trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
BMJ
年月
January 2021
372
開始ページ
m4858

背景

COVID-19の猖獗は、医療リモート化の試みを加速させている。英University of OxfordのMcManusら(HOMEBP)は、622名のコントロール不良高血圧患者を対象として、自宅血圧測定と在宅薬量滴定・ライフスタイル介入を組み合わせるウェブベースモニタリングシステムHOMEBPの有効性・安全性を検証するRCTを行った(対照:通常外来治療)。一次アウトカムは、1年後のベースラインからの収縮期圧の低下である。

結論

HOMEBPデジタル介入の一次アウトカム効果を認めた(収縮期圧平均差−3.4 mmHg)。1 mmHg低下あたり費用効果は11ポンド($15)減であった。

評価

英はこの分野で先進的で、すでに2010年にやや小規模のTASMINH2が有益性を示している(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0140673610609646#)。問題は費用効果に絞られてきているとみられ、NHSの判断が注目される。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)