AF治療のファーストチョイスはアブレーションに?
Cryoballoon Ablation as Initial Therapy for Atrial Fibrillation
背景
有症候性発作性心房細動(AF)患者に対し、クライオバルーンアブレーションはファーストチョイスになりうるか。Cleveland ClinicのWazniら(STOP AF)は、18〜80歳でリズムコントロール治療歴のない同患者203名を対象として、これを検証するRCTを行った(対照:薬物治療)。一次有効性エンドポイントは治療成功(90日間心房性不整脈再発なし)、一次安全性エンドポイントは重篤有害事象である(アブレーション群でのみ評価)。
結論
アブレーションの一次エンドポイント効果を認めた(74.6% vs. 45.0%)。アブレーション群で一次安全性エンドポイントイベントが2件発生した。
評価
2020年にNEJMで発表されたEAST-AFNET 4の結果(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2019422)を上書きするもので、アブレーション一次化の流れを作った。未だ「侵襲治療」という印象は強く、直ちにガイドライン推奨となるとは考え難いが、デバイス・技術の進化によって推奨ファーストチョイスとなる可能性がある。