中国人の肥満をプロテオミック解析
Associations of Adiposity, Circulating Protein Biomarkers, and Risk of Major Vascular Diseases
背景
肥満の心血管疾患(CVD)リスクは、慢性炎症性タンパク質バイオマーカーと関連する可能性がある。中国Peking UniversityのPangらは、同国China Kadoorie Biobankの628名の参加者データを解析した。主要アウトカム・指標は、BMIとバイオマーカーの横断的関連である。
結論
BMIは27種のタンパク質と正に関連し(高値例:IL-6・IL-18・MCP-1・HGF)、3種と負に関連した(最高例:Fas ligand・TWEAK・CA9)。従前の結果と合わせ、遺伝性とも観察性とも最も高く関連する因子は、IL-6・IL-18・MCP-1・MCP-3・TRAIL・HGFであった。
評価
肥満とIL-6・IL-18・MCP-1・HGFの関連は欧米データで示されている(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19932918/)。アジアの、主に高度肥満のない対象者での初めての詳細データであり、本質的にはよく類似している。