高用量三価インフルエンザワクチンと標準用量四価ワクチンの心肺高リスク者悪性アウトカムへのインパクトは変わらない
Effect of High-Dose Trivalent vs Standard-Dose Quadrivalent Influenza Vaccine on Mortality or Cardiopulmonary Hospitalization in Patients With High-risk Cardiovascular Disease: A Randomized Clinical Trial
背景
高用量三価インフルエンザワクチン接種は心肺高リスク者に有益か。 University of MinnesotaのVardenyら(INVESTED)は、同ワクチンと標準用量四価インフルエンザワクチンを比較するRCTを行った(ともにn=2,630)。一次アウトカムは、全原因死亡または心肺疾患入院までの時間である。
結論
無益性のために試験は中途終結された。両アプローチ間に一次アウトカム差はなかった。
評価
高用量三価ワクチンは、標準用量四価ワクチンに対しインフルエンザ予防効果の優位性が示されているため(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0264410X1201780X)行われた確認試験だが、意外にも差異を示せなかった。高リスク者に絞った試験でインフルエンザ感染に関するデータも不十分であり、問題を残す結果である。