MI後早期の院外心停止は0.3%、予測因子は6つ:Karolinska報告
Incidence and Predictors of Out-of-Hospital Cardiac Arrest Within 90 Days After Myocardial Infarction
背景
心筋梗塞後早期の突然心臓死リスクとその予測因子は。スウェーデンKarolinska UniversityのFaxenらは、3つのレジストリからの、CAG検査を受け退院したMI患者中ICD埋込のない121,379名を対象に90日間フォローアップし、院外心停止(OHCA)と臨床パラメーターの関連を解析した。
結論
OHCAは0.29%にみられ、non-OHCAによる死亡は1.8%であった。6つの独立予測因子(男性・糖尿病・eGFR<30ml/min/1.73m2・Killip分類≧II・新規AF/AFL発症・LVEF[40-49%/30-39%/<30%])は、LVEF<40%のみに比べて、OHCAやnon-OHCAの死亡予測能を高めた。
評価
PCI・薬物療法の向上により早期SCD率が改善していることを大規模コホート研究で明確にした。ICD/WCTがOHCA減少にいかに寄与しているかは依然不明である。