PADでのパクリタキセルコーティングデバイス使用リスクは杞憂
Mortality with Paclitaxel-Coated Devices in Peripheral Artery Disease
背景
症候性末梢動脈疾患(PAD)の血管内治療でのパクリタキセルコーティングバルーン・ステントが死亡リスクを上げる、という示唆がある。スウェーデンGothenburg UniversityのFalkenbergらは、同デバイスに関して行われているSWEDEPADの計画外中間解析(n=2,289)を行った。一次エンドポイントは全死因死亡率である。
結論
フォローアップ期間1-4年で、一次エンドポイント有意差はなかった(HR:1.06)。
評価
2018年に提起された問題だが(https://interventionalnews.com/meta-analysis-paclitaxel-devices-death/)、杞憂であるということになった。ただし、この試験自体の目的は同デバイスの優位性を仮説としたものであり、死亡リスクは否定されたものの現時点では同デバイスに明確な優位性は見出されていないようである。