低用量コルヒチンのCAD二次予防効果を確認:LoDoCo2
Colchicine in Patients with Chronic Coronary Disease
背景
動脈硬化性疾患の二次予防に抗炎症薬の有効性が試みられているが、慢性冠動脈疾患(CAD)に低用量コルヒチンは有効か。オーストラリアGenesisCareのNidorfら(LoDoCo2)は、同患者5,522名を対象として、低用量コルヒチン(0.5mg/日)のCVイベント抑制効果を検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。一次エンドポイントは、CV死・自発MI・虚血性脳卒中・虚血再灌流障害の複合である。
結論
観察期間中央値28.6ヵ月で、低用量コルヒチンのCVイベント抑制効果を認めた(1.5 vs. 2.1 イベント/100人年、HR:0.69)。
評価
昨年のCOLCOLT結果(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1912388)を拡張し、CAD患者のMACE二次予防効果を大規模試験で確認した。抗炎症療法としてはCANTOSで確認されたカナキヌマブも現れているが、費用効果はコルヒチンが遥かに優る。