心筋炎患者のVTへのアブレーション治療のアウトカムを決めるもの
Inflammation as a Predictor of Recurrent Ventricular Tachycardia After Ablation in Patients With Myocarditis
背景
心筋炎患者の心室頻拍(VT)にアブレーション治療を行うことがあるが、そのアウトカム決定要因は。イタリアIRCCS San Raffaele Scientific InstituteのPerettoらは、連続125名の心筋炎患者のデータを解析した。一次エンドポイントは、12ヵ月間のVT再発である。
結論
一次エンドポイントの唯一の予測因子は、心筋炎の活動性ステージであった(HR:9.5)。
評価
虚血性疾患でのVTにアブレーションが有益でありうることが認められつつあるが、非虚血性での適応は不詳である。活動性炎症がある場合には避けるべきである、というここでの結論は常識的だが、活動性の確認のためには生検やウイルスPCR等が必要である。