心筋炎患者のVTへのアブレーション治療のアウトカムを決めるもの
Inflammation as a Predictor of Recurrent Ventricular Tachycardia After Ablation in Patients With Myocarditis

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
October 2020
76
開始ページ
1644

背景

心筋炎患者の心室頻拍(VT)にアブレーション治療を行うことがあるが、そのアウトカム決定要因は。イタリアIRCCS San Raffaele Scientific InstituteのPerettoらは、連続125名の心筋炎患者のデータを解析した。一次エンドポイントは、12ヵ月間のVT再発である。

結論

一次エンドポイントの唯一の予測因子は、心筋炎の活動性ステージであった(HR:9.5)。

評価

虚血性疾患でのVTにアブレーションが有益でありうることが認められつつあるが、非虚血性での適応は不詳である。活動性炎症がある場合には避けるべきである、というここでの結論は常識的だが、活動性の確認のためには生検やウイルスPCR等が必要である。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)