TAVI後の抗血小板療法はアスピリンだけでよい:POPular TAVI
Aspirin with or without Clopidogrel after Transcatheter Aortic-Valve Implantation
背景
一般のTAVI後患者に2剤併用抗血小板療法は必要なのか。オランダSt. Antonius Hospitalのten Bergら(POPular TAVI)は、この問題を検証するRCTを行った(アスピリン単独n=331、アスピリン+クロピドグレルn=334)。投与期間は術後3ヵ月、一次アウトカムは、12ヵ月間における全出血と手技無関連出血の複合である。
結論
アスピリン単独の一次アウトカム優越性を認めた(全出血RR:0.57、手技無関連出血RR:0.61)。出血または血栓塞栓イベント複合発生率もアスピリン単独が有意に低かった。
評価
現在の米ガイドラインは併用選好を示唆しており、ガイドラインを変更して治療を簡明化する高インパクトの結果である。