トリメタジジンPCI後使用の効果を否定:EudraCT
Efficacy and safety of trimetazidine after percutaneous coronary intervention (ATPCI): a randomised, double-blind, placebo-controlled trial
背景
抗狭心症薬トリメタジジンは、PCI後患者に有益ではないか。イタリアUniversity of FerraraのFerrariら(EudraCT)は、この仮説を検証するRCTを行った(対照:プラセボ、n=6,007)。対象は待機的・緊急PCI成功確認患者であり、使用薬は標準療法に追加された。一次有効性エンドポイントは、心臓死・心イベント入院・持続/再発性狭心症(要投薬/CAG)の複合である。
結論
追跡期間中央値47.5ヵ月で、トリメタジジンの一次エンドポイント効果を認めなかった。有害事象に差はなかった。
評価
同薬は抗狭心症効果ではESCII a推奨だが、PCI後標準レジメンへの追加効果はなかった。PCI成功後の狭心痛患者への最適薬は未定のままである。