濾胞性リンパ腫の二次治療でR2にエプコリタマブ追加でPFS延長:EPCORE FL-1試験
Epcoritamab, lenalidomide, and rituximab versus lenalidomide and rituximab for relapsed or refractory follicular lymphoma (EPCORE FL-1): a global, open-label, randomised, phase 3 trial
背景
濾胞性リンパ腫(FL)の二次治療においては、リツキシマブとレナリドミドの併用(R+LEN, あるいはR2)が国際的な標準となっているが、このR2療法によって完全奏効を示す患者は約半数ほどである。エプコリタマブはFLの三次治療において有効性を示しているCD20・CD3二重特異抗体であるが、二次治療のR2への上乗せは有効か。
アメリカMemorial Sloan Kettering Cancer CenterのFalchiら(EPCORE FL-1)は、世界30ヵ国189施設の、1ライン以上の化学免疫療法歴を有する再発・難治性FL患者に対し、エプコリタマブ+R2併用療法またはR2単独療法を割り付け、全奏効率・無増悪生存期間(二重一次エンドポイント)を比較する第3相RCTを実施した(n=488)。
結論
追跡期間の中央値14.8ヵ月時点での全奏効率は、エプコリタマブ併用群で95%、R2単独群で79%であった。16ヵ月無増悪生存率は、エプコリタマブ併用群で85.5%、R2単独群で40.2%と推定された(ハザード比 0.21)。2つの一次エンドポイントともエプコリタマブ併用群での優越が認められた。
グレード3以上の有害事象はエプコリタマブ併用群で多く発生した(90% vs. 68%)。エプコリタマブ併用群で発生したサイトカイン症候群は低グレードかつ管理可能であり、全ての事象が解消された。
評価
R2へのエプコリタマブ追加は、非常に高い奏効率と無増悪生存期間の延長をもたらした。有害事象はエプコリタマブ併用群で多く認められたものの、新たな安全性シグナルはなく、管理可能なものであった。
再発・難治性FLでは複数の第3相試験が走っており、R2に抗CD19抗体タファシタマブを追加したinMIND試験の結果は、本論文と並んでLancet誌に掲載されている(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(25)01778-7)。ともに新たな標準治療となるだろう。


