糖尿病患者のための新規DES+ステント、XIENCEに対する非劣性を示せず:ABILITY Diabetes Global試験
Abluminus DES+ sirolimus-eluting stent versus everolimus-eluting stent in patients with diabetes and coronary artery disease (ABILITY Diabetes Global): results from a multicentre, randomised controlled trial
背景
糖尿病(DM)合併冠動脈疾患患者に対するPCIには、問題が多い。
アメリカIcahn School of Medicine at Mount SinaiのMehranら(ABILITY Diabetes Global)は、16ヵ国74施設において、慢性冠症候群(CCS)または非ST上昇型急性冠症候群(NSTE-ACS)によって少なくとも1つの新規冠動脈病変に対してPCIを受けるDM患者3,032名を対象に、バルーン表面にも薬物をコーティングしたシロリムス溶出性ステント(Abluminus DES+)と、標準的エベロリムス溶出性ステント(XIENCE)の有効性・安全性を比較する非劣性試験を行った。
結論
12ヵ月時点の標的病変不全(TLF)発生率はAbluminus群で9.7%、XIENCE群で6.2%で、非劣性基準を満たさなかった。また、虚血による標的病変再血行再建(ID-TLR)もAbluminus群が4.8%と、XIENCE群の2.1%に比べ有意に高く、新型ステントの優位性や同等性は示されなかった。
評価
Concept Medical社の意欲的な新製品だが、XIENCEに対し、非劣性を示すことができなかった。著者らは、XIENCEが長年築いてきた安定したベンチマークが再確認された一方で、DM患者における残余リスク低減には、ステント設計のみならず、より高度な薬物療法やデバイスの革新が依然として必要である、としている。


