ICDは皮下植込み型に
Subcutaneous or Transvenous Defibrillator Therapy
背景
経静脈ICD(TV-ICD)のリード合併症を回避すべく登場した経静脈リードレス皮下植込み型ICD(S-ICD)の検証が進んでいる。オランダAmsterdam UniversityのKnopsら(PRAETORIAN)は、ICD適応でペーシング不適応の患者846名を対象として、両者を比較する非劣性試験を行った(S-ICD群:426名、TV-ICD群:423名)。一次エンドポイントは、デバイス関連合併症と不適切なデバイス作動の複合である。
結論
追跡期間中央値49.1ヵ月で、S-ICDのTV-ICDへの一次エンドポイント非劣性を認めた。死亡数では後者が、適切デバイス作動では前者が優れた。
評価
並行して行われていたUNTOUCHED研究も類似結果を発表している(https://cardiacrhythmnews.com/hrs-2020-science-untouched-study-finds-improved-inappropriate-shock-rate-using-s-icd/)。S-ICDが標準化していく可能性が高い。