生体弁SAVRの失敗例ではRedoかVIV-TAVRか
Transcatheter Valve-in-Valve Aortic Valve Replacement as an Alternative to Surgical Re-Replacement
背景
大動脈生体弁置換治療の失敗後オプションとして、Valve-in-valve(VIV)TAVRとSAVR再施行(Redo)のいずれが優るか。フランスCHU TimoneのDeharoらは、同国データベース(n=4,327)登録データを解析した。
結論
30日時点では、VIV-TAVRが全原因死・脳梗塞・心筋硬塞・重篤出血の複合事象発生率でRedoに優った(OR:0.62)。しかし、フォローアップ中央値516日で、心血管因死・脳梗塞・心筋硬塞・心不全再入院の複合エンドポイントで両技法間の差は無くなった。逆に心不全・ペースメーカー目的再入院はVIV-TAVRが多かった。VIV-TAVR後の全因死と心血管因死の間には時間依存性の相互作用があった。
評価
VIVは短期結果はよいが長期効果はRedoとあまり変わらない、という報告である。JACC EditorialもVIVにやや辛い意見を表明している。