CABGには伏在静脈より橈骨動脈を
Association of Radial Artery Graft vs Saphenous Vein Graft With Long-term Cardiovascular Outcomes Among Patients Undergoing Coronary Artery Bypass Grafting: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
冠動脈バイパス術(CABG)では、伏在静脈より橈骨動脈が優れているとする流れがある。Weill Cornell MedicineのGaudinoらは、1997〜2009年の5 RCTの個別患者レベルメタアナリシスを行った(橈骨動脈:n=534、伏在静脈:n=502)。一次エンドポイントは、死亡・MI・血行再建術再施行の複合である。
結論
中央値10年の追跡で、橈骨動脈使用の一次エンドポイント優位を認めた(HR:0.73)。
評価
現在の主流見解を裏付けるMACEアウトカム優位結果で、大RCTを待たずスタンダード化される可能性がある。女性で特に橈骨動脈がよい、という面白い部分集団分析結果も報告している。