生後28日以内の発熱児、4割は腰椎穿刺が回避可能か
Prediction of Bacteremia and Bacterial Meningitis Among Febrile Infants Aged 28 Days or Younger
背景
新生児の発熱では細菌性髄膜炎を除外するための腰椎穿刺が推奨されているが侵襲的な処置であり、これを最小化するため低リスク児を特定する臨床意思決定ルールが提案されてきた。2019年に、Pediatric Emergency Care Applied Research Network(PECARN)研究から発表されたルールは生後60日以内の新生児で陰性適中率99%超という高い精度を示していた(http://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2018.5501)。
カナダMcGill University Health CentreのBursteinらは、生後28日以内の新生児で高い精度を実現するためにプロカルシトニン濃度をより厳しく設定した修正PECARNルールを作成し、PECARNに参加する6ヵ国の小児救急部門から発表された前向コホート研究4件のプール解析により、これを検証した。
結論
38.0℃以上で、well-appearingな満期産児1,537名のうち、1,324名が入院、1,080名が腰椎穿刺を受けていた。このうち4.5%が侵襲性細菌感染症を呈し、0.7%が細菌性髄膜炎であった。
修正されたルールでは、41.1%が低リスクの基準を満たした。
ルールは、侵襲性細菌感染症について感度94.2%、特異度41.6%、陽性適中率6.9%、陰性適中率99.4%であった。2件の導出コホートと4件の検証コホート併せた二次解析(n=2,531)でも、同様のパフォーマンスを示した。
細菌性髄膜炎の誤分類は1件も生じなかった。
評価
修正されたPECARNルールはいずれの解析でも、4割の新生児を低リスクに分類し、特に細菌性髄膜炎については誤分類は生じなかった。
今後、前向きの外部検証・実装研究などが求められるが、発熱新生児の意思決定において参照すべき重要なベンチマークとなるであろう。


