米VA病院で心不全患者再入院率は低減
Trends in Readmission and Mortality Rates Following Heart Failure Hospitalization in the Veterans Affairs Health Care System From 2007 to 2017
背景
米退役軍人局(VA)医療システムは、2007〜2017年の10年間心不全患者の再入院率低減プログラムを推進してきたが、その成果は。Stanford UniversityのParizoらは、VA病院164,566名の患者データに基づき、30日間再入院率と死亡率の変化を解析するコホート研究を行った(総入院件数:304,374件)。
結論
30日間再入院率は2%、1年間再入院率は1.1%、低減した(OR:0.85[vs. 2007〜2018])。ただし、30日間死亡率に有意差はみられなかった。
評価
2018年に行われたMedicareシステムの心不全患者を対象とした同様の調査では、退院後30日間死亡率は増加しており、再入院にペナルティをかけるプログラム(HRRP)のしわ寄せではないかとの懸念があった。VA病院プログラムはより外来患者のモニタリングを重視するもので、患者レベルにおいてはMedicareよりも優れた介入であった可能性がある。