認知症糖尿病高齢患者にCGMを
Continuous Glucose Monitoring in Insulin-Treated Older Adults With Diabetes and Alzheimer Disease and Related Dementias
背景
アルツハイマー病および関連認知症(ADRD)と糖尿病(DM)を併発するインスリン治療中の高齢者は、血糖管理が困難である。
アメリカUniversity of FloridaのGuoらは、インスリン治療を受けているDM・ADRD合併高齢患者2,022名を対象に、CGM(持続血糖測定)とSMBG(自己血糖測定)の使用が臨床アウトカムに与える影響を比較するコホート研究を行った。
一次アウトカムは、低血糖入院・高血糖クリーゼ・全死因死亡であった。
結論
CGM使用の一次アウトカム効果を認めた:全原因入院(HR: 0.86)・全死因死亡(0.57)。低血糖入院と転倒リスクの低下傾向(非有意)もみられたが、高血糖クリーゼのリスクは高くなる傾向(非有意)がみられた。
評価
ADRDとDMを併発するインスリン治療中高齢者という重要な脆弱集団に焦点を当てた初の観察研究で、CGMの長期的臨床的利益を支持した。全死因死亡リスクの57%低下は、CGMによるリアルタイムアラートが低血糖の未検出を防ぎ、早期治療に繋がるという仮説を裏付け、現在アメリカで急速に普及しつつあるCGMの採用をさらに後押しする結果である。ただし、HbA1cや介護サポートの有無といった重要なデータは示されていない。


