ICU患者でのINTELLiVENT-ASVモードは人工呼吸器からの離脱を早めず:ACTiVE試験
Effect of Automated Closed-Loop Ventilation vs Protocolized Conventional Ventilation on Ventilator-Free Days in Critically Ill Adults: A Randomized Clinical Trial
背景
設定された生理学的ターゲットを目指して、アルゴリズムが自動で換気量などを調整するautomated/closed-loop ventilationの歴史はすでに長い。現代の代表的製品の一つであるINTELLiVENT-ASVモードは、酸素化・換気・ウィーニングのfully closed-loop化を実現するもので、先行研究では生理学的指標の改善などが示されている。
オランダAmsterdam University Medical CentersのSinnigeら(ACTiVE)は、オランダ・スイス7ヵ所の集中治療室で、人工呼吸器使用開始から1時間以内かつ24時間以上の使用が予定される成人患者を対象に、INTELLiVENT-ASV、またはプロトコル化された従来換気を割り付け、28日間の人工呼吸器不要日数を比較するRCTを実施した(n=1,514)。
結論
mITT解析には、登録患者の79%にあたる1,201名が含まれた。除外の主な理由は、事後の同意が得られなかったことであった。
28日人工呼吸器不要日数(中央値)は、closed-loop ventilation群で16.7日、従来換気群で16.3日と差がなかった(オッズ比 0.91)。
二次アウトカムのうち、換気の質(換気指標が定義された範囲内に収まっている時間の割合)についてはclosed-loop ventilation群での改善が認められたものの、その他のアウトカムに差はなかった。
評価
INTELLiVENT-ASVは目下最先端モードであるが、この試験では(対照群のケアの質が高かったこともあってか)人工呼吸器離脱までの期間を短縮しなかった。
スタッフの仕事量を軽減する等の利点は考えられるが、この試験では検証されておらず、現時点では導入を強く後押しするエビデンスとは言えない。


