術後AKIハイリスク患者での予防ケアバンドルは有効:BigpAK-2試験
A preventive care strategy to reduce moderate or severe acute kidney injury after major surgery (BigpAK-2); a multinational, randomised clinical trial
背景
急性腎障害(AKI)は術後の重要な合併症であり、死亡や長期予後の悪化と関連する。特異的治療は乏しいため予防の重要性が認識されており、Kidney Disease Improving Global Outcomes(KDIGO)ガイドラインでは具体的なケアバンドルを提示しているが、ルーチンでの遵守率は低いとされる。
ドイツUniversity Hospital MünsterのZarbockら(BigpAK-2)は、ヨーロッパ34施設で、指定された臨床的リスク因子または腎尿細管ストレスマーカーによってAKI高リスクと判定され、major surgeryを受ける成人患者に対し、通常ケアまたはKDIGO推奨の予防ケアを割り付け、術後72時間以内の中等度・重度AKI発症率を比較する多施設共同RCTを実施した(n=1,180)。
結論
72時間以内に、介入群の14.4%、対照群の22.3%で中等度・重度AKIが発症した(オッズ比 0.57, 治療必要数[NNT] 12人)。
有害事象の発生に差はなかった。
評価
循環管理、腎毒性薬剤・造影剤の回避、血糖コントロール、その他の支持療法からなるバンドルケアの臨床実装は、狙い通り術後AKIを有意に抑制した。
ガイドラインの推奨を裏付ける高品質エビデンスであり、バイオマーカーを用いることで合理的なリソース割り当てが可能であることを示した点でも意義がある。


