造影剤因性急性腎障害は低頻度だが、有害アウトカムリスクは4倍
Contrast-Associated Acute Kidney Injury and Serious Adverse Outcomes Following Angiography
背景
造影剤因性急性腎障害(CA-AKI)の重要性は明らかだが系統的研究は少なく、PRESERVEが最も重要な重要な情報源となっている。同研究のWeisbordら(Veterans Affairs Pittsburgh Healthcare System)は、同研究参加4,418名のデータ解析結果を発表している。一次アウトカムは、90日以内死亡・要透析・持続性腎障害である。
結論
臨床的有意なCA-AKIの発生率は1.2%であった。CA-AKIの発生は一次アウトカムの相対リスク増と関連した(OR:3.93)。CA-AKIは、血管造影前のeGFRと一次アウトカムを媒介しなかった。
評価
同研究は90%がCAG例である。著者らは、CA-AKIが低頻度であることを強調している。


