安定狭心症へのCABG:ISCHEMIA試験第4の結論は
Health Status after Invasive or Conservative Care in Coronary and Advanced Kidney Disease
背景
安定狭心症患者への侵襲アプローチの可否を検証するISCHEMIAは、4本の論文をNEJMに掲載している。University of MissouriのSpertusらによるISCHEMIA-CKDの報告は、進行慢性腎臓病(CKD)のサブグループでの侵襲・保存両戦略のヘルスステータス(主に主観症状)の比較検証である(n=777)。
結論
3ヵ月後で侵襲戦略の保存戦略に対するSAQサマリースコア優越性を認めた(推定平均差2.1ポイント)が、6ヵ月ではこの差は消失した。
評価
主試験の「MACE差なし」結果(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1915922)を受けた全集団の主観症状結果は「侵襲戦略は発作軽減に有益か」であった(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1915922)。しかし、重要部分集団を対象としたこの分析結果では、主観症状軽減効果もないと結論した。