ACE阻害薬・ARBは重症AS患者へのTAVRのアウトカムを改善する
Impact of renin-angiotensin system inhibitors on clinical outcomes in patients with severe aortic stenosis undergoing transcatheter aortic valve replacement: an analysis of from the PARTNER 2 trial and registries
背景
ベースラインACE阻害薬・ARB治療は、TAVRを受けた重症AS患者のアウトカムを改善するか。Columbia UniversityのChenらは、PARTNER2試験参加重症AS患者3,979名のデータを後向解析した(ACE阻害薬・ARB使用患者 n=1,736)。
結論
ACE阻害薬・ARB使用群は、2年全死因死亡率(18.6% vs. 27.5%)・心血管死亡率(12.3% vs. 17.9%)・非心血管死亡率(7.2% vs. 11.7%)が低かった。多変量解析で、両薬使用は2年全死因死亡(HR:0.70)・心血管死亡(0.69)の低リスクと関連した。
評価
TAVRの一焦点となっているテーマで、左室リモデリングの軽減によるアウトカム改善を狙うものである。昨年RASTAVIが術後使用での有益結果を出しているが(http://www.onlinejacc.org/content/74/5/631)、そこでもRCTによるダメ押しが強調されている。