T2D患者には週一回insulin efsitoraが新スタンダードに?:QWINT-4
Once-weekly insulin efsitora alfa versus once-daily insulin glargine U100 in adults with type 2 diabetes treated with basal and prandial insulin (QWINT-4): a phase 3, randomised, non-inferiority trial
背景
週1回投与の基礎インスリン製剤insulin efsitora alfa(エフシトラ)は、2型糖尿病(T2D)患者の治療負担軽減が期待されている。
アメリカTexas Diabetes & EndocrinologyのBlevinsら(QWINT-4)は、第3相非劣性RCTで、基礎・食事時インスリン治療中のT2D患者730名を対象に、エフシトラとグラルギンU100の有効性・安全性を比較評価した。
一次エンドポイントは、ベースラインから26週までのHbA1c値の変化である。
結論
一次エンドポイントは、エフシトラ群−1.01%、グラルギンU100群−1.00%であり、エフシトラはグラルギンU100に対し非劣性を示した。低血糖(レベル2/3)発生率は両群で同程度(全体でERR 1.11、夜間でERR 0.67)で、有意差はなかった。有害事象および重篤有害事象の発現率も両群同程度であった。
評価
QWINTは、全試験で一貫してエフシトラの非劣性を示しており、Lancetに同時掲載されたQWINT-3では、基礎インスリン療法を受けているT2D患者において、エフシトラはデグルデクに対し非劣性を示している。エフシトラの有用性はほぼ完全に認知されたものとみられる。ガイドラインがそれを新しいスタンダードとみなすためには、長期効果の確認が必要である。