Cagrilintide・セマグルチドの合剤登場:REDEFINE 2試験
Cagrilintide-Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity and Type 2 Diabetes
背景
セマグルチドとcagrilintideは、それぞれ単剤療法で体重減少効果が示されているが、2型糖尿病(T2DM)成人(持続グルコースモニタリング[CGM]中のサブグループを含む)における2剤併用療法(CagriSema)の効果は。
イギリスLeicester General HospitalのDaviesら(REDEFINE 2)は、BMI 27以上、HbA1c 7〜10%のT2DM成人患者1206名を週1回2.4 mgのCagriSemaまたはプラセボに割り付ける、生活習慣介入ベース68週間の第3a相RCTのを実施した。
一次エンドポイントは、体重のベースラインからの変化と、5%以上の体重減少を達成した患者の割合であった。
結論
CagriSemaの一次エンドポイント効果を認めた。体重の推定平均変化は、CagriSema群で−13.7%、プラセボ群で−3.4%であった。体重減少率5%以上の患者の割合は、CagriSema群の方がプラセボ群よりも有意に高かった。HbA1cが6.5%以下に達した患者の割合は、CagriSema群で73.5%、プラセボ群で15.9%であった。
消化器系有害事象は、CagriSema群72.5%、プラセボ群34.4%に報告され、そのほとんどは一過性で、軽度または中等度であった。
評価
Novo Nordiskがセマグルチドの「次世代」と位置づける、新規の週1回投与合剤である。体重減少だけでなく、DM管理そのものにも大きな恩恵があることを示す結果で、FDA承認は確実である。同薬の登場により、肥満・T2DM薬市場の競争はさらに激化することになり、対決試験の重要性が高まっている。