東南アジア中低所得国で血圧管理介入
A Community-Based Intervention for Managing Hypertension in Rural South Asia
背景
中・低所得国(LMIC)の、特に農村地域での高血圧管理の手段は。 Duke-NUS Medical SchoolのJafarら(COBRA-BPS)は、バングラデシュ・パキスタン・スリランカの農村地区30コミュニティで、地域住民ベースの教育的ケアプログラムの有効性を検証するクラスターRCTを行った(対照:通常ケア、n=2,645)。介入群ではヘルスワーカーが自宅訪問して血圧測定、カウンセリング、ケアコーディネーターと医師によるトレーニングを行った。一次アウトカムは、24か月時点での収縮期圧(SBP)低下である。
結論
介入の一次アウトカム効果を認めた(−9.0 mmHg vs. −3.9 mmHg)。全死因死亡率は介入群で2.9%。コントロール群で4.3%であった。
評価
2019年にはHarvard疫学による大規模調査が行われ、LMICでの高血圧管理のばらつきが示された(https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(19)30955-9/fulltext)。このDuke試験は、地道な教育介入の効果を示して注目される。