虚血性心筋症・ICD患者へのVT予防アブレーションは無益
Preventive or Deferred Ablation of Ventricular Tachycardia in Patients with Ischemic Cardiomyopathy and Implantable Defibrillator (BERLIN VT): A Multicenter Randomized Trial
背景
虚血性心筋症患者に対する、ICD植え込み前の心室頻拍(VT)予防カテーテルアブレーションは有益か。ドイツUniversity Heart Center, HamburgのWillemsら(BERLIN VT)は、これを検証するRCTを行った(n=159)。 患者は予防的アブレーション群と植え込み後臨機的アブレーション群に割り付けた。一次アウトカムは、症候性心室性不整脈・心不全悪化・全原因死亡・緊急入院の複合である。
結論
試験は中途終結された。VT予防アブレーションに有益性は認められなかった。
評価
SMASH-VT(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18160685)等で長く示唆されてきた手法に関する確認検証だったが、失敗した。同手法による置換を支持していない現在のガイドラインは維持される。