アミロライドは治療抵抗性高血圧症でスピロノラクトンに非劣性
Spironolactone vs Amiloride for Resistant Hypertension: A Randomized Clinical Trial
背景
アミロライドは治療抵抗性高血圧においてスピロノラクトンの代替薬として提案されているが、直接比較RCTはない。
韓国Yonsei UniversityのParkらは、同国14施設において固定用量の3剤併用療法下で家庭SBP 130mmHg以上の患者118名を、スピロノラクトンまたはアミロライドに割り付けるRCTを行った。4週後、家庭血圧130 mmHg以上かつ血清カリウム5.0mmol/L未満なら投与量を増量した。
一次アウトカムは、12週目の家庭血圧のSBPの変化の群間差で、非劣性マージンは−4.4 mmHgであった。
結論
アミロライドの一次アウトカム非劣性を認めた[−13.6 mmHg vs. −14.7 mmHg]。家庭血圧130 mmHg未満達成率と診察室血圧達成率に群間差はなかった。アミロライド群で高カリウム血症による投与中止が1名あった。女性化乳房は両群で発生しなかった。
評価
スピロノラクトンを他薬と直接比較した古典的PATHWAY-2がサブスタディとして試み、有効性を示唆していたが(https://www.escardio.org/The-ESC/Press-Office/Press-releases/pathway-2-uncovers-main-cause-of-drug-resistant-hypertension-finds-old-drugs-work-best)、韓国グループがSPAREとして初めて主要主題として採り上げた。スピロノラクトンが忍容性に欠ける場合、アミロライドは代替選択肢となり得る。

