新規アルドステロン合成酵素阻害薬lorundrostatは治療抵抗性高血圧治療に有望:Advance-HTN
Lorundrostat Efficacy and Safety in Patients with Uncontrolled Hypertension
背景
Lorundrostatは、新規アルドステロン合成酵素阻害薬である。
アメリカCleveland ClinicのNissenら(Advance-HTN)は、2〜5種類の降圧薬服用下で外来血圧140/90mmHg以上の患者に対し、3週間の標準化降圧療法を行い、その後、24時間平均血圧130/80mmHg以上の285名をプラセボ群、lorundrostat 50mg安定用量群、または50mg開始で4週間後に収縮期血圧130mmHg以上なら100mgに増量する用量調整群に割り付けて、同薬の安全性・効果を検証する第2b相試験を行った。
一次アウトカムは、12週までの24時間平均収縮期血圧変化量であった。
結論
一次アウトカムは、安定用量群で−15.4 mmHg、用量調整群で−13.9 mmHg、プラセボ群で−7.4 mmHgであった。プラセボ調整後の血圧低下は、安定用量群で−7.9 mmHg、用量調整群で−6.5 mmHgと有意であった。介入群における4週目までのプラセボ調整後の血圧低下は−5.3 mmHgであった。血中カリウム値>6.0 mmol/Lは、介入群で発生し、プラセボ群ではなかった。
評価
Mineralys Therapeuticsの創薬で、他のアルドステロン合成酵素阻害薬と競合しているが、この第2相試験はデザインが優れており、堅固な結果を示した。同社は最近、第3相でのポジティブ結果をプレスリリースしている(https://ir.mineralystx.com/news-events/press-releases/detail/60/mineralys-therapeutics-announces-positive-topline-results)。