グラム陰性菌血流感染症の抗菌薬療法は1週間でよい:メタ解析
Seven vs Fourteen Days of Antibiotics for Gram-Negative Bloodstream Infection: A Systematic Review and Noninferiority Meta-Analysis
背景
近年のRCTの結果は、グラム陰性菌血症に対する抗菌薬療法は、従来の2週間より短縮した1週間で十分であることを示唆している。
カナダMcGill UniversityのLeeらは、2022年の患者個別データ・メタアナリシス(https://doi.org/10.1016/j.eclinm.2022.101750)以降に実施された、グラム陰性菌血流感染症患者を対象に7日間または14日間の抗菌薬療法を比較したRCTを特定し、新たなベイズ・メタアナリシスを実施した。
結論
4件のRCTから3,729名の患者が解析に含まれた(治療意図集団)。
90日死亡率は7日間群で12.8%、14日間群で13.7%であり、相対リスクは0.91、非劣性確率は97.8%であった。プロトコル遵守集団(n=3,126)においても相対リスク0.93、非劣性確率95.1%であった。
評価
2024年に発表された最大規模のRCT、BALANCE試験(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2404991)を反映した最新メタ解析であり、7日間投与が問題ないことを確認した。