Apple Watchと iPhoneでAF診断:Apple・Stanfordが空前の「バーチャル臨床試験」
Large-Scale Assessment of a Smartwatch to Identify Atrial Fibrillation
背景
Apple Heart Studyは、AppleとStanfordによるApple WatchとiPhoneを使用した不整脈(ターゲットはAF)検知研究である(n=419,297)。同研究のPerezら(Stanford University)はその結果を発表している。主要目的は、同プログラムによるAF診断の陽性適中率(PPV)の評価である。
結論
2017年11月〜2019年2月の間(サーベイランス中央値117日)に、0.52%の参加者が異常脈感知通知を受け取った。658名にECGパッチが送付され450名が返送した。そのうちAFを確定されたのは34%であった。不整脈通知者におけるAFのPPVは0.84、その後のタコグラムでのPPVは0.71であった。アプリに関連する重篤有害事象はなかった。
評価
42万人が参加してほぼ完全にバーチャルに行った、という空前の「臨床試験」である。さらに洗練されるであろう携帯・ウェアラブルデバイスによる医療診断の有用性を評価するための臨床試験方法のプロトタイプを提示した。