45歳までに冠イベントを経験した患者:最大・最長の前向コホート研究
Long-Term Evolution of Premature Coronary Artery Disease
背景
若年発症冠動脈疾患(CAD)の長期予後・再発リスク因子は。フランスSorbonne UniversiteのMontalescotらは、45歳前(平均 40.1歳)に最初のイベントを経験した若年性CAD患者880名(平均40.1歳)を対象とする前向コホート研究(20年)を行った。
結論
患者の36%で少なくとも2度の再発を生じた。初回の再発は心筋梗塞が多く(n=131/264)、新規狭窄病変によるものが多かった(17.3% vs. 7.8%、HR:1.45)。民族性(サハラ以南アフリカ人 vs. コーカサス人、HR:1.95)・炎症性疾患(HR:1.58)・長期喫煙歴(HR:2.32)が再発と有意に関連した。
評価
このテーマに関する最大規模・最長の観察研究である。二次予防が試みられている集団であるにもかかわらず再発率は非常に高い。