脳梗塞患者への血栓回収術は全身麻酔で?
Association of General Anesthesia vs Procedural Sedation With Functional Outcome Among Patients With Acute Ischemic Stroke Undergoing Thrombectomy: A Systematic Review and Meta-analysis
背景
脳梗塞患者への血栓回収術では、全身麻酔か処置時鎮静か。ドイツ University of HeidelbergのSchonenbergerらは、3 RCTの系統レビュー・メタアナリシスを行った(n=368)。
結論
3ヶ月後平均mRSは、全身麻酔が優れた(絶対差0.43、cOR:1.58)。事前特定有害事象中、低血圧・血圧変動は全身麻酔が有意に多かった。
評価
日本では血栓回収術はほとんど鎮静・局所麻酔下で実施されている。術者にとっては全身麻酔が望ましいかもしれないが、日本の高次脳卒中センターでは再開通までの時間が重視され、着院後再開通までが100分を切る施設が多いので、その時間枠では麻酔医が介入する余裕はないかもしれない。