LMDでのPCIのCABGへの非劣性は5年でも変わらず:EXCEL
Five-Year Outcomes after PCI or CABG for Left Main Coronary Disease
背景
EXCELは、非複雑左冠動脈主幹部病変患者へのDESとCABGの効果・安全性を比較する大規模試験で、3年ではPCIが非劣性という結果を出している。同試験のStoneら(Icahn School of Medicine at Mount Sinai)は、5年結果を発表している(n=1,905)。一次アウトカムは全死因死亡・脳卒中・心筋梗塞である。
結論
5年時点でもPCIの非劣性が認められた。全死因死亡はPCI群が多かったが(13.0% vs. 9.9%)、心筋梗塞に有意差はなく、全脳血管イベントはPCI群が少なかった。
評価
注目の重要試験である。ここでの結果を外科医が批判した、との報道があり(https://www.tctmd.com/news/former-excel-investigator-alleges-trial-manipulation-prompting-vehement-denials)、細かな論点を含め10年結果も必要なようである。