タバコを吸う親の子はAFになりやすい
Childhood Tobacco Smoke Exposure and Risk of Atrial Fibrillation in Adulthood
背景
喫煙は心血管系疾患の主要リスク因子だが、親の喫煙が子の心房細動(AF)リスクを増すという報告が現れた。University of CaliforniaのMarcusらによるもので、Framingham Heart Study第二世代5,124名のデータを解析した(喫煙習慣のある親を持つ子は2,816名)。
結論
親の喫煙習慣により子のAFリスクは18%(pack/day)上昇した。親の喫煙歴は子の喫煙習慣のリスク因子でもあった(OR:1.34)。子の喫煙習慣は親の喫煙習慣と子のAFリスクの関連の17%に介在した。
評価
同グループはすでにSHSへの胎内曝露がAFリスクであるとしているが(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4698178/)、小児期での親からのSHSがAFリスクとなる、というのは初めての報告である。14%の子は40歳までにAFを発症したという。