急性大動脈症候群の診断におけるD-ダイマー検査は高感度:メタ解析
Diagnostic Accuracy of D-Dimer for Acute Aortic Syndromes: Systematic Review and Meta-Analysis
背景
急性大動脈症候群は、致命的な結果を招きうる急性疾患であり、救急での診断はチャレンジングである。D-ダイマー検査は急性大動脈症候群の検出に有用な可能性があるが、エビデンスは一貫していない。
イギリスUniversity of SheffieldのEssatらは、2024年2月までには多用された研究から、急性大動脈症候群の診断におけるD-ダイマーの利用を参照標準と比較した前向・後向の診断コホート研究を特定し、D-ダイマーの診断制度を決定するシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
25件のコホート研究が包含基準を満たし、うち500 ng/mLの閾値で報告を行った18件が一次メタアナリシスに含まれた。
D-ダイマーの統合感度は96.5%、統合特異度は56.2%であった。ただし特異度は、研究によって33%から86%までと、大きな異質性があった。500 ng/mL以外の閾値を用いた7件を含めると、統合感度は95.7%、統合特異度は57.5%であった。
評価
D-ダイマー濃度は急性大動脈症候群の診断において、高い感度と中程度の特異度を示した。急性大動脈症候群の可能性が無視できない患者集団での、除外診断に有用と考えられる。


