複雑病変患者へのPCIにおけるOCTガイドのCAGガイドへの優位を確認:OCCUPI
Optical coherence tomography-guided versus angiography-guided percutaneous coronary intervention for patients with complex lesions (OCCUPI): an investigator-initiated, multicentre, randomised, open-label, superiority trial in South Korea

カテゴリー
循環器、Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
September 2024
404
開始ページ
1029

背景

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)における光干渉断層撮影(OCT)ガイドと血管造影ガイド(AG)との優劣は。
韓国Yonsei UniversityのKimら(OCCUPI)は、国内20施設において、複雑病変に対しDESによるPCI施行を予定している患者1,604名を対象に、これを検証するRCTを行った。
一次エンドポイントは、PCI 1年後のMACE(心臓死・心筋梗塞・ステント血栓症・虚血起因の標的血管血行再建の複合)である。

結論

OCTの一次エンドポイント優位を認めた(絶対差 −2.8%、HR 0.62)。脳卒中・出血イベント・造影剤腎症の発生率に群間有意差はなかった。

評価

この主題に関しては、OCTOBER(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2307770)および ILUMIEN IV(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2305861)が、ともにOCTを支持する結果を出してきている。
この試験は、アジア人でそれを確認するとともに、特に複雑病変に対してはOCTガイドがより有益であることを主張した。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)