複雑病変患者へのPCIにおけるOCTガイドのCAGガイドへの優位を確認:OCCUPI
Optical coherence tomography-guided versus angiography-guided percutaneous coronary intervention for patients with complex lesions (OCCUPI): an investigator-initiated, multicentre, randomised, open-label, superiority trial in South Korea
背景
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)における光干渉断層撮影(OCT)ガイドと血管造影ガイド(AG)との優劣は。
韓国Yonsei UniversityのKimら(OCCUPI)は、国内20施設において、複雑病変に対しDESによるPCI施行を予定している患者1,604名を対象に、これを検証するRCTを行った。
一次エンドポイントは、PCI 1年後のMACE(心臓死・心筋梗塞・ステント血栓症・虚血起因の標的血管血行再建の複合)である。
結論
OCTの一次エンドポイント優位を認めた(絶対差 −2.8%、HR 0.62)。脳卒中・出血イベント・造影剤腎症の発生率に群間有意差はなかった。
評価
この主題に関しては、OCTOBER(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2307770)および ILUMIEN IV(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2305861)が、ともにOCTを支持する結果を出してきている。
この試験は、アジア人でそれを確認するとともに、特に複雑病変に対してはOCTガイドがより有益であることを主張した。