心筋線維化を伴う無症候性AS患者への早期手術:EVOLVED
Early Intervention in Patients With Asymptomatic Severe Aortic Stenosis Myocardial Fibrosis: The EVOLVED Randomized Clinical Trial
背景
心筋線維化を伴う無症候性重症大動脈弁狭窄症(AS)患者に対する早期手術介入は、ガイドラインに従った保存的治療に優るか。
イギリスUniversity of EdinburghのDweckら(EVOLVED)は、24施設における同患者224名を対象に早期手術(TAVRまたはSAVR)と標準的保存的治療を比較するRCTを行った。
一次アウトカムは、全死因死亡と予定外AS関連入院の複合である。
結論
一次アウトカムに群間有意差はなく(HR 0.79)、二次アウトカムの7/9にも有意差がなかった。緊急AS関連入院は早期介入群が少なく(HR 0.37)、また早期介入群はNYHAII-IV症状発生率も低かった(オッズ比 0.37)。
評価
重要なテーマで、NEJMでのEARLY-TAVR(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2405880)との同時発表となる。EARLY-TAVRは、ポジティブ結果を出したものの、統計的有意性は主に緊急入院の減少に起因したもので、実質はEVOLVEDでのネガティブ結果と似ている。後者は、心筋線維化を伴う患者に限定したため、有益性が低下した可能性もある。ともあれ、両者ともQoLの改善方向は示しており、最終結論はEASY-AS(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38821453/)等のより大規模な試験を待つことになる。


