中高齢者の頸動脈WI解析で次の10年の認知機能低下を予測できる
Carotid artery wave intensity in mid- to late-life predicts cognitive decline: the Whitehall II study
背景
脳微小循環障害は認知機能低下に関連するが、頸動脈Wave Intensity解析より認知機能低下を予測できるか。イギリスUCLのDeanfieldらは、3,191名(平均61歳)を対象に頸動脈エコーでforward compression wave intensity(FCWI)を測定してフォローし、長期的(平均10年)認知機能障害との関連を解析した。
結論
ECWIベースライン高値は長期的認知機能低下と有意に関連した(p=0.03)。FCWI第4四分位群(Q4)では他群(Q1〜3)に比べ認知機能が有意に低く(p=0.01)、1.9歳加齢の年齢影響と同等であった。
評価
中高齢者の頸動脈WI解析が次の10年間の認知機能低下を予測した、という興味深い報告である。著者らは、PCWIが脳微小循環の良い指標であるとし、MRI所見との関連を検討する、としている。


